2011/09/30

上のエネルギー、下のエネルギー

先日、滋賀の山奥に行ってきました。なぜそんなところに行ったかというと母が環境保全のNPOをやっており、娘が1年半ぶりに帰省してもほったらかしで活動に夢中な為、ついていきました。

JR新大阪駅から1時間半。東海道線快速、湖西線に乗って着いたのが
滋賀県の琵琶湖西岸、馬ケ瀬山国有林「ふれあいの森」。

で、ここで森林整備や森林インストラクターの皆さんから学んだことをだらっと書こうかなと思ったのですが、理事長 斉藤さんが
大根は種蒔いて何ヶ月か経つと一本100円で売れるけどな
木は10〜20年経つても50円ぐらいや。
昔はエネルギー源に薪をつかって需要があったんやけど
今は需要がないからな〜。
だから誰も森の世話をせえへん。
これが、テレビから聞こえてくる話だと
あまり気にしなかったけれど、「NPO「自然と緑」と記載された白ヘルをかぶり、手に鎌と鉈を持って、ヤブ蚊に刺されまくって化粧もドロドロになりながら疲弊している私にはグッときた。

”え、今の世の中って薪も炭も日常生活で必要ないし、日本の人工林=森ってみんなこんな感じで荒れてんの???”


日本の国土の約70%は森林で、そのうち40%は人工林って知ってました?
その80%は未整備状態なんですって。

未整備状態だとどうなるかというと、一言で言うと「危険」。
緑の砂漠
緑の砂漠とは、樹木はあるものの、下層植生の生えていない状態である。人工林は過密に植えたものを適宜間引いていくことで良質の木材を得るという手順をたどる。まず、樹木が幼いうちは下草を刈るなどして、太陽光や養分をめぐる下層植生との競争を人為的に避ける方針がとられ、下層植生は刈り取られてしまい樹木は過密な状態のまま成長する。やがて、樹木が大きくなり下層植生に対して優位に立つと、今度は樹木間で間引きを行わなければならないのであるが、これを怠ったまま放置しておくと密に広がった樹冠によって太陽光は遮られ、下層植生は枯れ果てて土がむき出しになった状態になってしまう。これが緑の砂漠と呼ばれる状態で、遠目には緑に覆われているものの、実態は生物多様性という面で非常に乏しい森林となってしまっている。また、下層植生がないことで雨滴による土壌侵食を受けやすく、土砂災害の原因となってしまうことがある。(wiki)
最近、台風や地震もあり、あっちこっちで土砂災害多くないですか?
花粉症も手入れがされていない人工林が一因とか、、、
都心に住んでいるとあまり気がつかなかったことでした。

間伐作業や下草刈りを終えて、馬ケ瀬山頂まで植生を学び、琵琶湖を眺めながら登るとそこには巨大な鉄塔が。

福井県の美浜原発から電気を送っている送電線らしい。

上にはリスクを背負って消費されるエネルギーが通り、下にはもはや必要なく放置されているエネルギー。

上ばっかり見て、下見てないやん。。。

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2 件のコメント:

  1. いいな... 森に働きたい!

    ちなみに、日本の国土の約78.6%は森林です。世界第一!

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  2. tokyobling さん コメントありがとうございます
    森、ほんといいですよね。

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